2001/08/08 (Wed) 少年隊PLAYZONE2001〜Emotion “新世紀”〜
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苦手なあらすじにチャレンジ:舞台は人類滅亡後の地球。大創造主クリエスの後継者候補である若き創造主3人が課題を与えられます。それは感情も言葉も持たない「KARE」に人間としての心を教えるというもので、3人は己の聖なる力で彼を手なずけ教育していきます。しかし、お互いの足の引っ張り合いから生じた事件によって「KARE」を絶望に追いやり、クリエスをも怒らせてただの人間として孤島に追放されてしまいます<ここまで1幕>。
3人は聖なる力を奪われてしまいましたが、これもまた試練なんだ「KARE」を救わねば!と立ち上がり、人間としての力で島を脱出します。航海中に嵐に巻き込まれてしまいますが、流された先が「KARE」の閉じこもっている場所。そしてその時には力も取り戻しているんだけど、そこで、「KARE」を目覚めさせるのに聖なる力と人間の力のどちらを使うのが正解か?となりまして……あとはもうお約束のパターンではあります。

第2幕はこの後ショータイムです。今年はこのショーにかなり力が入っていたようで、お芝居の方のストーリーは端折られ、ご都合主義的になってしまっています。いくらなんでも短すぎでしょう、という位。第1幕が結構面白い展開をしていたので、ちょっと残念でした。
ショー自体はよかったんですよ。ただ、いかにも「ああ、このためにあの2幕だったのね……」と見えてしまったのがいただけませんでした。
ここら辺は、宝塚で尻切れトンボ状態の芝居を見せられた状態と同じですね。
「んーーー、まあショーが良かったからイイとするか」と自分をなだめるという感じです。

さてまず第1幕ですが、「KARE」を手なずけた一番手の錦織創造者(別名:越後屋)が教えるのは「喜」。モノを作ることで「喜び」を教えます。
ここで噂で聞いていた「大根踊り」がありました。「大根踊り」だなんてお笑いシーンなのだろうか?と思っていましたが、もちろん農大の大根踊りとは違っていて、いい風に裏切られました。
収穫の歓びの象徴である踊りらしく、両手に大根を持っているのですが、腕の延長と言えるほどに優雅に扱っていました(少なくともニシキは)。
二番手は東山創造者(別名:セバスチャン)で、教えるのは「怒」です。一直線かつ勝利に貪欲な性格づけはイメージ通りと言えます。炎のようなダンス(たぶん)をガンガン踊りますが、「うんうん。いつも通りだね」的な感もあります。
三番手の植草創造者(別名:マルボーリオ)は「愛」を教えます。これが「哀」となってしまうところがストーリー上のキーポイントなんでしょうか?
愛嬌のあるお調子者的性格づけの創造者でした。これもイメージですね。まあ、基本的にあて書きの脚本だし。
唯一「おや、ちょっと意外?」と感じたのがニシキが野菜作りを喜んでやっていて、しかも、ヒガシとカッチャンの間に入ることの多い役柄だったことです。パターンだと、ニシキvsヒガシで間に入るのがカッチャンだと思っていましたので、これはちょっと目新しかったかもしれません。でもプレイゾーン初見なら意味のない部分ですね。
「KARE」はトリプルキャストです。7月に見たのは松岡君バージョンでした。
えーーカワイイ大猿ぽくて、悪くなかったです。
「KANOJO」はバレリーナ出身の体と動きでした。(ちなみにわたしは、こういうキレイな女性はジャニーズ主催の舞台には出さないんだろうと思いこんでいました<ファンをおもんばかってね)
舞台効果は、水有り、火有り、フライング有りで、事故と怪我にはくれぐれも注意して下さいといったところです。マジックショーみたいな効果はなくてもいいんじゃないかとは思うのですが……。嵐で海に投げ出されたシーンでのフライングは、波に翻弄される様子がうまく表現されていたのでいいんだけど。
歌…は、ニシキが上手いなと思ったことしか覚えていません…

ショータイムは過去のプレゾンからピックアップされたシーンで構成されていて、古くからのファンにはたまらないもののようです。
わたしは新鮮に見るのみでありました。
3人そろってのMCがないのが物足りないとの評判だけど、そこらへんもまだ刷り込まれていないので、わたしは平気。
印象的だったのは、カッチャンが相当踊っていたことと、ヒガシが着ていた変な衣装でしょうか。30過ぎた男がピンクの衣装を着ていても、見なかったふりをする所存ですが、あの衣装はさすがにさあ……

ところで大根踊りですが、感心しながらも頭の片隅では「あの大根は毎日新鮮なのを用意するのかしら?だとすると使い終わったのは食堂に寄付?今の青山劇場の食堂は異様に大根メニューが多かったりして」と考えておりました。ああ、気になる……

<一回目:7月22日PM5:30〜8:50>

2回目です。そして千秋楽公演です。
「KARE」は井ノ原君。

この「〜Emotion “新世紀”〜」という作品を評価するならば、やはり「どうってことない」になってしまうようです。
結構楽しく見てはいるんだけど、ストーリーとしてどうなのか?演技は?音楽は?バランスは?と考えていくと、どうも「普通以下かも」。しかしその不足分を補って余りあるのが少年隊というアイドルで、彼らが主役だからこそ成り立っている舞台だとつくづく思います。ここら辺はやはり宝塚と同質ではないでしょうか。
いくつものシーンそれぞれは良いんです。カッコよかったり、上手かったり、笑えたりする。ただそれが積み重なっても“より良く”なっていないのがなんとも不思議です。先日見た「天翔ける風に」と対照的かもしれない。あちらは場面場面で小さな不満があったのですが、トータルすると感動しましたから。
「舞台」と思うな。これは「お祭り」。
その意識で見るのが、たぶん前提。

で、お祭りとして楽しみますと……
とっても楽しかったですぅ〜〜〜

四季のダンサーさんとも、CONVOYとも違うダンス。技術面だけ見たらどうなんだろう?と思うんだけど、なにしろオーラがある。
“人に見られてなんぼ”を強烈に自覚しているタレントの、えーー、注目度で言えばもはや過去の人になってしまうのだろうけど、確かに一時期トップアイドルとして君臨していたタレントの、凄みみたいなもので強烈に惹きつけるようです。
なんだか舞台の真ん中で歌い踊る人と、あくまでバック止まりの人との差ってものを感じたりもします。センターをとる人というのは、華も凄みも並みではないのですね。
彼らはどうすれば自分が最高にカッコよく見えるのかを知り尽くしているようです。
さて舞台。
千秋楽だからなのか、ビデオ撮りが終わって自由を満喫しているのか、アドリブ部分が少ないらしい今回の舞台なのに、はっきりそれとわかるアドリブが(わたしなどでもわかる位)ありました。
声は少々お疲れの嗄れ声か?とも思いましたが、気になるほどではなく、むしろ三人とも前回よりよく劇場空間を満たしていたように感じました。台詞も歌も完全に舞台用の腹からの発声。
その点では、井ノ原君が歌になると歌謡曲サイズになってしまっているのが残念でした。台詞はよかったんですけどね。
井ノ原君の猿は、可もなく不可もなくといった感じでした。歌は、歌謡曲っぽいとはいえ上手かったです。

ショータイムは盛り上がっておりました。わたし、あんまりスタンディングは好きじゃないんだけど、手拍子がそんなに難しくないからまあよかったです。このくらいならわたしでもできるんだわ(熱帯JAZZ楽団のは難しすぎて、拍手するうちにテンポがずれて悲しくなってくるの)。
ところで「千秋楽はいいよーー」とはよく聞くのですが、実は今まで「何がそんなにいいのかな?」と思っていたのです。
だってわたしの知っている千秋楽って、カーテンコールの回数が多いだけだったから。
正直に言って、お辞儀をしてくれるだけのカーテンコールは、そんなに嬉しくないです。手が痛いだけだ。何かちょこっとでも歌うとか、挨拶をするとかがあれば手の痛さも報われるのですが、挨拶なんかは千秋楽じゃなくてもしてくれるところはしてくれるんですよね。生の顔が見られるだけで「幸せ〜」と思えるほど熱狂的に好きな俳優さんもいないし、周囲の「千秋楽なんだから!」意識に巻き込まれるのがむしろ苦痛でした。
そのためこれまで千秋楽のチケットにこだわることはありませんでした。「そんなもん、外した方が取りやすいじゃない」てなところです。
(一度だけちょっといい思いをしたことがあるような気がするのですが、なんのだっけな?思い出せません。<しょせんこの程度)
しかし今回初めて、ハッキリ千秋楽はいい!と思えましたよ。
この日は、客席にゲストとしてトリプルキャストの残り二人が来ていました(ちなみにその他にも、森光子さん、生田斗真くん、宮沢りえさんがいたそうです。森さんと宮沢さんは自分でもわかったけど)。
そうしたらショータイムで二人の「KARE」も、舞台に乗ったのです。
この日の「KARE」である井ノ原君はもちろん自分のコーナーで歌いましたが、松岡君(TOKIO)はドラムを1曲叩き、大野君(嵐)はカッチャンとのトークでほのぼのしていました。
特に大野君は「KARE」を見られなかったし、どんな子なのかもよくわかっていなかったのでお得感がありました。
それからアンコール。「仮面舞踏会」の前奏が流れた途端に劇場の空気の圧力が一気に高くなり(一瞬、耳が痛くなった)うわっアイドルのコンサートみたい、と思いました。いや、まさしくそうなんですけどね。
プレイゾーンではアンコールもおまけのカーテンコールもないのが普通なのだそうですから、まさしくこれは千秋楽ならではだったようです。
わたし、こういうの初めてだから面白かったです。
あと、今年は物足りないとの噂のMCもオマケのようにしてくれたのでした。
これはお得だ。大サービスだ。コレくらいやってくれればスタンディングだろうが手拍子だろうが出し惜しみしませんよ。
癖になるというのも、これならわかるわ

<二回目:8月8日PM12:30〜>

<青山劇場 休憩20分>

参考:セバスチャン<「テンペスト」より、マルボーリオ<「十二夜」より
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