2001/10/21 (Sun) フットルース
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【ストーリー】
両親が離婚して、母親(未唯)とともにシカゴから田舎町ボーモントに引っ越してきた高校生のレン(坂本)。その町は、数年前の事故がきっかけでロックもダンスも法律で禁じられているお堅い町。その体制をひっぱているのがムーア牧師(村井国夫)だが、最近は娘エリエル(中澤裕子)や妻(増田恵子)と心がすれ違っている。
レンが高校でダンスパーティーの計画を立てるが、町議会で否決される。くさるレンを母が励まし、牧師と話をしに行かせるが、物別れになる(蛇足ながら、このシーンのレンはコイツ馬鹿じゃねえの?という、物別れ当然の話術であった)。しかしその後牧師は考えを変えてダンスパーティーは開かれることになった(この心変わりもレンの説得なんかじゃなく、どう見たって神との対話によるたまものであろう)。

まあストーリーはなんてことなくて、やはり楽曲とダンスがこの作品の売りですよね。
この点はしっかりクリアされていたと思います。
踊るし、歌うし、楽しい舞台です。
芝居は……求めてはいけないと思うな。うん。

ザ・ボーメッツ(三人娘)が最高!
ラスティ、アーリーン、ウェンディ・ジョーの三人で、リトル・ショップ・ホラーズのスキッドロウ三人娘のような絶妙なコーラスを聞かせてくれます。特にラスティ役のMaMiさんが絶品。
それから男性脇役も歌える・踊れる人達で素晴らしかったです。
ほとんどが名前を知らない役者さん達でしたが、うまいうまい。
今回、脇役で名前と顔が一致したのは秋山純くんだけ。
彼と主役の坂本さんがジャニーズですね。
秋山くんはなーーー10年近く前に初めて見た時(「ファルセット」)には、歌も芝居もなんて上手い子役なんだろう!と驚き、その後にジャニーズと知ってショックを受けたんだけど(いや、まあ…ね…)、踊りは上達したけど歌は伸びなかったのね……下手なんじゃなくて平均点という意味だけど。でも芝居はやはりうまいです。役柄のせいがあるにしても、笑わせてくれるムードメーカーでした。
ピンクレディーのミー&ケイは、ある年代以上の観客にとってはもう、二人が揃っている!一緒に歌っている!というだけで万感でありましょう。
芝居は、ケイの方が出番が多かったけれど、ミーの方が自然だったように思います。
村井国夫さんの安定感・存在感は、この舞台の質を高めた一番の要因ではないでしょうか。第2幕の告白の歌は、聞いていてジャベール警部が浮かんでしまいましたが、それだけ迫力があったということでしょう<プラス思考
レンこと坂本さんのスタイルは一人で少女マンガ。一体この人何頭身?顔ちっちゃーい!足細くて長ーい!なんだか違う生き物を見たようです。
なにしろ普通の役者さんがギャグ漫画の頭身に見えてしまうのですから、恐るべし体型。
ダンスはさすがの上手さなんだけど、第2幕でももっと踊って欲しかったなぁ。ヒロインが踊れないから控えたのかしら?モッタイナイ。
坂本さんは歌もうまかったです。ラップみたいな曲はいただけなかったけどね。
さてヒロインは。
わたしはもともとモー娘の個体認識ができていないし、ろくに見たこともなかったので、ある意味先入観なしに見られたと思います。
頑張ってはいたけど、まだ役者不足でしたね。
芝居は一本調子というか平板で、感情表現の幅が足りない感じでした。うーーん、舞台用の表現になっていないんだろうなぁ。舞台って大げさだものね(舞台俳優がたまにTVに出るとなんだかオーバーアクション)。
歌も、周りが素晴らしいだけに、弱くて細くて…に聞こえてしまいました。もともと主旋律を聞かずにハーモニーパートに意識が行ってしまうというクセのあるわたしなので、ソロ以外はコーラスやデュエット相手の歌ばかりい聞いていたこともあるんだけど。しかし坂本さんとのロマンチック(なはずの)デュエットは、不協和音にしかめ面になったぞ。どちらが合わなかったのかはわからないけどさ。二人の声質が合わない説も一応出しておきます、先生(<誰よそれ?)
踊り…は、あのね、カウントの取り方が一人でスロー。周囲が16ビートを8カウントで取っているとしたら、彼女は4カウント。8ビートなら、一人で4ビートという感じ。これじゃあ、レン(V6リーダー)とは踊れないわな〜
あとねえ人物造形があいまいだったと思うのです。
これは役者のせいなのか演出のせいなのかわからないですけど。
牧師の娘で優等生っぽい、けれども、父に反発してつっぱって町一番の不良チャックとつきあっている、けれども、門限は守ろうとするし父と解り合いたいと思っている、と言う、もともと矛盾をかかえたキャラクターなのですが、それにしても表面と本音のメリハリがないから、場面場面で「あんたの望みはなんなのよ!?」と確かめたくなってしまうのです。
こうやって書いてみるとエリエルはレンより複雑な役なのね。そりゃ、難しいか。
うーーん、せめて突っ張ってる場面だけでも優等生を吹っ切ってやれてればねえ。だって見ててしばらく、カップルじゃなくて一方的にチャックに言い寄られているんだと思っていたもの。

レン・マコーミック:坂本昌行、エリエル:中澤裕子、ムーア牧師:村井国夫、エセル・マコーミック:未唯、ヴァイ:増田恵子、ウィラード:秋山純、ラスティ:MaMi、アーリーン:石橋けい、ウェンディ:服部奈都子、チャック:渡辺正
浦島りん、岩崎良美

<赤坂ACTシアター PM5:00〜7:30 休憩20分>
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