2001/12/15 (Sat) 「異国の丘」劇団四季
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日中戦争〜第二次世界大戦の頃。
日中の和平を望んで活動し、後に11年に及ぶシベリア抑留の末に彼の地で死んだ青年、大戦時の首相近衛文麿の息子・文隆が主人公のモデル。
蒋介石の姪とのロマンスを盛り込みつつ、満州事変から病没(毒殺?)までを描きます。

この作品を作った思いや、風化しつつある史実を知らしめる意義や、今こんな時だからこそ戦争のもたらす物を考える必要、そういうことがわからないではない。
わからなくはないんだけど……
個人的嗜好から言えばもうはっきりきっぱり「タイプじゃない」作品でした。
あああ、辛かった……
日本史の教科書と言うよりも、道徳の授業のような時間(しかも大学授業2コマ=90分授業×2だよ)。
ストーリーは、アメリカ留学時代の明るいエピソード、上海での悲しいロマンスと、シベリアでの暮らしを交互に描いて進みます。
明暗あるエピソードの場面転換はスムースだし、大道具小道具共に相変わらずシンプルかつ上品だし、歌も踊りも役者のスタイルにも(チャイナドレス姿が美しいこと!)一点の不安もない。
で〜も〜ね〜〜〜
最初から最後まで、あんなピンと張りつめた糸のようなもの見るのは辛いのよ〜〜
あたしは舞台を見て泣くより笑いたいのよ〜〜
ついでに言うなら、泣くにしても「夢から醒めた夢」や「星の王子様」タイプがスッキリ泣けるのよ〜〜

しかしながら、主人公の生き様というか心のありようは99%共感しました。自分を騙して翳りを抱きながら生きるより、信じるものを守って曇りなく生きたい。

あとはミーハー感想〜
作中何度も近衛文隆が「プリンス」と呼ばれるのですが、これは確かにそう感じられました。古き良き時代のプリンス。今我々が目にすることが出来るのは、皇太子のみでしょうなあ。
アグネス・フォーゲル夫人、クリストファー・ワトソン教授の裏工作コンビがなんだかいい感じ。ソ連軍将校ナターシャもカッコイイ。大平さんてヅカ出身だっけか?
今回見られませんでしたが、アグネス・フォーゲル夫人にお懐かしや久野綾希子がキャスティングされていて、ちょっと驚きました。

九重秀隆:石丸幹二、宋愛玲:保坂知寿、吉田:中嶋徹、神田:深水彰彦、西沢:深見正博、宋美齢:武木綿子、李花蓮:坂本里咲秋本みな子、劉玄:栗原英雄、宋子明:日下武史、蒋賢忠:青山祐司、九重菊麿:武藤寛、アグネス・フォーゲル夫人:末次美沙緒、クリストファー・ワトソン:広瀬明雄、ナターシャ:大平敦子

<四季劇場・秋 PM5:30〜8:30 休憩20分>
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