2002/03/18 (Mon) パナマ・ハッティー
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大らかで楽しい、古き良きミュージカルです。
中南米のパナマでショーガールをしているハッティーは、服のセンスがド派手。彼女は子持ちのニックと恋をしている。フィラデルフィアから執事付きで単身赴任の父親の元にやってきた娘のジェリーに笑われて喧嘩になるが、そのうちに二人は友達になる。実際「あなたのママではなく友達になりたいの」というのがいい感じです。ニックに横恋慕している上司の娘やら、ハッティーの友人フローリーと執事のちぐはぐな恋模様、水兵3人組のスパイ探しといったエピソードをちりばめながら、もちろん最後はハッピーエンドです。
もう、安心して見ていられますよ(←決して皮肉ではない)

子供向け絵本のような単純なお話で、これは何はともあれ存在感とゴージャスな華を持つ大地真央なしでは、今の時代では成り立たなかった舞台のような気がします。
そうは言っても舞台後のフィナーレで大地真央ショーが始まってしまったのには引きましたけどね。(後日「月刊ミュージカル」にて「そこまでしないと物足りなさが残る作品」と書かれているのを読み、そうかもしれないと納得してしまったのですが)

大地真央と今井清隆の「ナイト&デイ」が絶品。
正確には今井さんの歌が、かな。近所に座っていた年輩のご夫婦の旦那さんが「ほお……」と感心したように声を漏らしていたくらいです。
ニックの娘ジェリーは、昼の部が子役で夜の部が飯塚雅弓。飯塚さんはなにしろ小柄なので、ある程度距離のある席ならば十分子供に見えるし愛らしい。なおかつ達者ですから、歌も安心して聞いていられて、わたしは満足でした。
フローリーのシルビア・グラブはもう、貫禄というか迫力というか、圧倒させてくれます。死語で表すなら「パンチのある」お方です。


ハッティー・マロニー:大地真央、ニック・バレット:今井清隆、ヴィヴィアン・バド(執事):草刈正雄、フローリー:シルビア・グラブ、リーラ・トゥリー:堀内敬子、ジェリー:飯塚雅弓、水兵トリオ:尾藤イサオ、今拓哉、吉野圭吾
、ホイットニ・ランドルフ(ニックの上司):林アキラ

作曲:作詞:コール・ポーター 脚:ハーバート・フィールズ/他
演:吉川徹

<帝国劇場 PM6:00〜8:35 休憩30分>