2002/07/21 (Sun) 少年隊PLAYZONE2002〜 愛史〜
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【ストーリー】
…………あちこち破綻があるから、つじつまが合わないのですが。
稀代の大泥棒ソロ(東山紀之)が帝国美術館に展示されている宝石“レグルスの瞳”を盗んだ。その行方を追い掛ける国際警察官バーンズ(錦織一清)と、さらにその二人を追う鶴亀新聞社の記者、印田(植草克秀)。
逃げるソロの飛行機を、バーンズが装甲車で撃墜した。バーンズはさらに、宝石を取り戻すために飛行機が落ちたと思われる「勇者の谷」に向かう。
「勇者の谷」は閉鎖的は部族が住む国で、その王子(藪宏太:ジャニーズジュニア)が川で主(ぬし)に襲われそうになる所を助けたことから、王子はソロを「部族の勇者」として村に招く。
ソロは撃ち落されたショックで、記憶を無くしてしまっていたのだが、彼を追いかけて、バーンズ、印田も部族のいる勇者の谷に足を踏み入れ、ついに3人が顔を合わせる。
「勇者の谷」では獅子と白い鷲を神さまとして奉っているのだが、その鷲の目を片方盗まれてから、国には不幸な事ばかりが起きているらしい。
そして宝石をもとに戻し、勇者が昔ながらの祭りをとり行えば、部族の不幸は払われて不老不死になるという伝説があるという。
その宝石が実は“レグルスの瞳”なのだ。
そこへ、組織の殺し屋チラノ(佐藤アツヒロ:元光GENJI)が宝石とソロを追い掛けて谷に押し入り、部族の人間を殺し回る。
そんな中、チラノに撃たれそうになったソロを庇って王子が死ぬ。
祭での勇者の役割が「生贄」と同じだと知っている印田は、実は彼のひいおじいさんが宝石を盗んだ張本人で、曾祖父の所業を見届けるために「勇者の谷」にやってきたのだった。
チラノとの対決の中で自分の過去を知り、王子の命を戻す為に、生贄としての勇者の役割をはたそうとするソロ。方法は微妙に違うけれど協力して戦うバーンズと印田。
そして伝説は真実となり、王子の命は蘇る。


………………もーわけわかんないよ。
今回は、起承転結どころか、ささやかなつじつま合わせも求めては行けないようです。
これに比べれば、3年前の作品の方が話のベクトルがまっすぐだったよ。

まず、もう祭りにしてからがね……「ちょうど年に一度の祭り」と言っていたのに「33年に一度のアルタイルの祭り」が出てきて、そうか、それは年に一度のとは別な大祭だな、と解釈してさしあげて見ていたら、33年前にレグルスの瞳を盗んだのは印田のひいおじいさんなんだそうで……。どうやったら33年で4代?印田一族は8才位で成人ですか?
それとも宝石が盗まれたのはもっと前の大祭だったのか?
ソロとチラノは同じ組織にいて、ソロが裏切ったと見なされてチラノが送り込まれたんだっけか?その説明あったかな?
マフィアがマシンガン振り回しているくらいで戦争になるのだろうか?いや、部族単位、村単位ならわかるんだけど、時々「国を守る」ということばが出てくるので、スケールが混乱するんですよね。しかもバーンズの一個中隊も壊滅とか報告されてるし。

いや、突っ込んではいけない。突っ込んではいけない。

これは俳優を含めた作品全体を鑑賞するのではなく、部分部分を楽しむものなのだ。
ご贔屓の出演者を、ピンポイント&クローズアップで楽しめば、なお一層正しい鑑賞法。

ちくしょーーー!
日頃のわたしの観劇姿勢の対極じゃないかーーーー!

今年の舞台は、ニッキがあちこちのシーンで笑わせてくれていなければ、不満だけで終わっていただろうという気がします。
アドリブの笑いで、なだめるというのもどうかと思いますが。
お笑い以外はほとんど心の中でツッコミを入れているか、つまらないんだもの。あとはチラノの存在くらいだ。
そう。芝居部分の見物は、ずばり「佐藤アツヒロ」。
……オンリー「佐藤アツヒロ」かもしれない。
彼なしでは、どうなっていたことでしょうか。
こんなの、普通の舞台だったら話にならないのですが、「だってプレゾンだもん」という言葉で、別世界に飛ぶしかないようです。

色々頭をよぎったことを、箇条書きにさせていただきます

・最初にソロが“レグルスの瞳”を盗み出した時の大立ち回りで、梯子が出てきて思わず笑ってしまいました。いやあ、歌舞伎ではよく見るけど、よそでは初めてお目にかかりました。で、歌舞伎を見慣れている目には、どうにも中途半端で。現代物にしてはスピード感がない。スローでやるには様式美になってない。ジュニアが多いせいか、ふらついちゃってみっともなかったです
・今回のPZの話題は5000万円だかかかったという飛行機です。青山劇場を改装して客席上空を一人乗り飛行機(遊園地にある風の)がぐるりと巡るのです。左右に揺れたり、結構低く降りてきたりして、2階席の方などもソロ(東山)の姿を近くに見られたのではないかと思われます。“レグルスの瞳”を盗み出したソロはこれに乗って逃げだします。そのあと、バーンズが装甲車で登場して、印田がバギーを駆って砂漠を走ります。
なんだか、男の子達大喜び!って感じです。
女の子としては、んなモンより衣装に金をかけてくれ…と思ってしまったのですが。しかし本人達が嬉しいようなら、いいのかもしれません。バギーを動かすカッチャンはかっこよく見えたし。たぶん、軍服で装甲車から降り立つニッキも楽しいのではないかと…。
・ソロの死亡確認と“レグルスの瞳”の回収に向かう前の、バーンズと部下(ミュージカルアカデミー。主として秋山)とのやり取りは、アドリブコーナーだったようです。ここは楽しかった。というか、ここだけ楽しかった?
・ソロが目覚め、記憶を失っていることに気がつくシーンで、ヒガシが“レグルスの瞳”を前にして踊るのですが、これが……。バレエチックというか日本舞踊チックというか、ジャニーズの舞台で目にするとは思わないしろものでした。新境地開拓なのかもしれないけれど、見慣れないから笑ってしまいそうになりました。すみません。妙に鳥っぽいと感じましたが、どなたかの感想でも「鶴の舞」と評されていたので、皆そう思ったのだろうな。
後半の儀式でも同じように舞っていました。たぶんこれ、白い鷲を呼ぶと言う設定だからなのだと後で思いつきましたが、最初はもう「ヒガシ、どうしちゃったの?」状態でした。体の動きは見事なんです。バレリーナでもないのに大したものだと思うんだけど、なぜ笑いがこみ上げてくるのかなあ?
・噂で聞いていた王子の滑舌ですが、言われているほど言葉が聞こえないということはありませんでした。でも、舌足らずで、イントネーションが変で、耳障りなのは事実でした。もちっと基礎を学んでから舞台に立てや。あと、君の歌は
・殺し屋チラノは良かったです。ある意味、唯一わかりやすい人物像でした。言動が首尾一貫してるのはチラノだけなんじゃないでしょうか?役者としての佐藤アツヒロも良かったです。これで名前を覚えましたよ、佐藤アツヒロ。なにせ光GENJIの個体識別できてなかったからな。登場シーンの「楽屋で待つこと○○分」という台詞、好き。
・もともとプレゾンは、舞台上の役柄と素の3人とが簡単に入れ替わるところがあって、ファンとしてはそこが魅力の一つでもあると思います。でも、脚本段階から計算尽くでそれをやられると、イヤらしくて引きますね。印田(カッチャン)が急に「渡る世間……」の本間先生になってもねえ……
・プレゾンというのは(現在となっては相当の無理があるにせよ)アイドル少年隊をファンが愛でる祭典、うっとりしたりワクワクしたりするのが目的ではないかと思うのですが、こうも人が死ぬというのはどうなんでしょうか?途中の特攻隊出撃前のようなシーンは何?わたしの体験だと「李香蘭」や「異国の丘」で出てくるような戦争批判。日頃避けて通っているタイプの熱血語り舞台が展開されて、数分間硬直しました。いや、これはごく個人的好き嫌いではありますが。
・少年隊のステージなんだから、そこそこレベルの高いおしゃれなダンスが見られると思っているのに、今回、そういうのはなかったように思います。一番よかったのは、カッチャンのソロダンスシーンだったわ(なんと!)。しかも、本編には少年隊3人が絡むダンスが全然なかった。ソロのスター3人集めて舞台を作っているのではないのだから、年に一回とはいえ、グループ技も見せてこその少年隊のステージでしょうに。
・芝居もそうだったな。2人組の形が多く、3人が絡むシーンがとても少ない。3人でいても、うち1人は静観していたり、違うことをやっていることが多いの。
・歌も少ないです
・ショータイム物足りなかったです(少年隊の曲もだいぶ覚えたからなあ〜初見の3年前とは違う自分)
でも佐藤アツヒロによる光GENJIの曲は新鮮でした。メンバーの名前も顔をわからないほどなのに、ヒット曲は意外と耳に残っているものなんですね。(ということは、モー娘の曲も記憶に……?)
・ニッキソロは去年と同じような殺陣のある歌。それからサッカーネタ。
・ヒガシソロは「千年メドレー」もどきとどこかで評されていたもの。女性ダンサーと絡んで踊りますが、なんだかダンサーの扱いが、バーベル?って感じ。相変わらず色っぽくないなーー。正真正銘のソロダンスか、バックが少年達の方が色っぽく見えるのは何か問題があるような?
・カッチャンソロは、客席からお客様を一人選んで、舞台上のブランコに一緒に乗ります。その間ずっと歌いながらなのです。いい歌だと思うけど、やはり目が、意識が、選ばれたお客様の動きの方に行ってしまうんですよね。それはそれで面白かったけど、じっくり聞きたいような気もしました。
・MAの持ち歌は記憶からさらりと流れ去ってしまった
・少年隊メドレーは……ええと、衣装のことしか覚えていないな。最初、3人とも太った?と感じたのですが、らっきょうのように脱いでいくのね。最後にはだいぶスラリとしていました。
・ニッキの動きが、ゼンマイ仕掛けのオモチャのようなんです。ノンストップ錦織という感じで、止まらない。絶えず動いている。ヒガシとカッチャンの動きに比べて、まあせわしないこと。よく言えば、全身でカウントを取っている風なのですが、上半身と下半身と、腕と膝とでそれぞれ細かく違うカウントしているのですね。ある意味凄いけど、でもあれ、もしもベクトル表示してみたら、きっと複雑な尾根と谷で渦巻く風の表示(気象図)に似ているんじゃないかと思う(マニアなたとえですみません)
・最後の最後「仮面舞踏会」はレースのロングコートを羽織りまして、何に似ているかと言えば、夏のカーテン?みたいな。四捨五入したら40のオジサン達が、それで歌い踊るのはある意味凄いことですわ。
・しかし。ニッキは押さえ気味ながらもひげ面でして、本編はいいけど、ショータイムになるとやはり似合わないです。アイドル衣装に髭はね……ムム

プレイゾーンというのは少年隊3人のためにある舞台で、主役を3人にしなければならないと言う制約があります。だから結構、設定や人物像に無理があるという感もあります。
無理というか、隙間がガタガタにありすぎと言うか。
そこを埋めていくのが3人の個性と工夫。
今回、チラノは単純明快で役割がしっかりしていたので、一番個性がクッキリと描けていたように思います。その人物に、少年隊3人があやふやな人物像+個性でしっかりやりあっていたのは大したものなんだけど、やはり印象の軽さは否めないです。

<青山劇場 PM5:30〜8 休憩なし>


<二回目:8月5日PM6:30〜>
千秋楽公演です。アドリブパワーアップ!
崩れた佐藤アツヒロも見た。
ショータイムのMAの歌で、イントロが始まった途端にカッチャンが「ストーーップ」と止めてしまい、「一度やってみたかったんだ」ガッハッハと去っていきました。MA呆然。そして秋山君が「絶対に偉くなってやる……」。再びのイントロに、あわてて立ち位置に駆け戻るMAがよかったです。でもやっぱり曲は印象に残っていない。
千秋楽アンコールは「ABC]。ニッキの高音ハモリに意識が向くのは、ハーモニーパートの宿命?(少年隊は、ヒガシが低音ハモ、ニッキが高音ハモなんですね)
MCもちょっとありました。佐藤アツヒロ、MAのコメント。あらかじめ仕込んでいたと思われるカッチャン楽屋が汚いネタの証拠さらし<受けなかったのであっさりと切り上げていましたが
で、ごちゃごちゃ話していてまとめに入ったら、客席から「少年隊のコメントはー?」の声が飛び、一瞬戸惑っていたようですがニッキが「じゃあ」と。
「ウエクサは今まとまっていないと思うから、ヒガシから」と振られた東山は、見事にまとめていました。真面目なコメントはやはりヒガシに限りますね。
次にカッチャンでしたが、これもまた、ある種のお約束ですねえ。ヒガシのパクリでした。最後はニッキのまとめになるところだったのでしょうが、会場で幼児が騒いでいたため「お子さんはもう飽きてしまっているようなのでこの辺で」といった風の締めであっさり終わってしまいまいした。ちょっと残念。