2002/09/11 (Wed) ノイズ・オフ
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笑えた。
とっても笑えた。
ごめん。今年の小堺クンより笑えた。
舞台の表と裏で起こるアクシデントを描いたコメディなので、舞台には表舞台と裏舞台のセットがあります。
【あらすじ】
第1幕は、表舞台を使っての舞台稽古シーン。それぞれの役者とその役柄、人間関係と、上演される喜劇「ナッシング・オン」のストーリーが説明されます。
「ナッシング・オン」のあらすじは「ある水曜日の午後、イギリスの片田舎にある劇作家夫婦の別荘。持ち主はスペインへ旅行中、お手伝いさんも非番で完全に留守。それを知った不動産屋は、下心満々でガールフレンドを連れてやってくる。ところがお手伝いさんがそこにいたからビックリ!慌てた不動産屋は、苦し紛れにガールフレンドを別荘の下見に来たお客さんと弁解、二階の部屋へと消えていく。そこへ劇作家夫婦が突然帰宅。さらには泥棒まで入り込んでくる……」というもの(以上、チラシより)
役者は演技うろ覚えの者あり、アルコール漬けの者あり。おまけに、しばしば役者が「なぜ僕はここで、こういうことをするんだろう?」と言いだして、演出家は爆発寸前。
この第1幕は別に笑えるところもなくて「なんでこれがコメディなんだろう?」と思いながら見ていました。
第2幕は、ツァー途中のとある劇場。マチネ公演の舞台裏。
開演5分前にも関わらず、楽屋に閉じこもったきりの主演俳優達。演出家の多方面に渡る女関係が露呈したりして、騒ぎがおさまらないままに舞台は開幕する。
舞台裏ではアクシデント続出で、表舞台を何事もないように進行させるために、役者達は綱渡りのような、てんてこ舞いぶりを見せ、一転して大笑いです。
多少つまらなくても、1幕目で「ナッシング・オン」のストーリーと、
正しい進行
を観客に見せておいた意味が、ここでよくわかりました。
第3幕は、千秋楽の表舞台。
しかし、ツァー中に人間関係がこじれにこじれており、もはや騒ぎは裏だけではなく、舞台上にまで現れてきています。
この幕では、2幕目で見た舞台裏の動きがさらに伏線になっています。
そして、アクシデントに対して役者達はアドリブで乗りきろうとするのですが、嘘に嘘を重ねることになって、ストーリーはまったく別物へとなっていくのです……
役者についての批判も合ったようですが、わたしはとても楽しんだ舞台でした。
わたしがハンカチが必要なほど笑える舞台って、滅多にないのよ……
お手伝いミセス・クラケット役を演じる大女優ドッティ・オトリー:榊原郁恵
不動産会社勤務ロジャー役を演じる男優ギャリー・ルジャーン:近藤芳正
国税庁勤務ヴィッキー役を演じる若手女優ブルック・アシェトン:加藤貴子
劇作家フィリップ・ブレント役とアラブのシーク役を演じる男優フレデリック・フェローズ:相島一之
劇作家夫人ヒレイヴィア・ブレント役を演じる女優ベリンダ・ブレア:筒井真理子
泥棒役を演じる老俳優セルスドン・モーブレイ:鶴田忍
演出家ロイド・ダラス:吉田鋼太郎
舞台監督ティム・オールグッド:福本伸一
舞台監督助手ポピー・ノートンテイラー:宮地雅子
演出:宮田恵子
<ル・テアトル銀座 PM7〜9:30 休憩15分>