2004/02/14 (Sat) 二月大歌舞伎
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夜の部

妖しすぎる「三人吉三」!
というよりも、妖しすぎる玉三郎のお嬢と仁左衛門のお坊!
もともとこの芝居のお嬢とお坊の関係に同性愛の要素があると知ってはいたのですが、菊五郎のお嬢だと、これまでそんな風に見えたことが一度もなかったんです。今回、初めて、よーーくわかりました。
連れが、「これはボーイズラブじゃなくてJUNE!」と断言していました。うん、よくわからないながらもそう思います。
妖しさの本質をようやく見た気がする。
なんかね、もうね、無理してでも行ってよかった。
一等席なんかで見たらもっと濃かったんだろうな〜(しかしやおいは苦手なので、たぶん3階席で正解。このくらいの濃度だからステキ!と騒いでいられるのでしょう)

「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」
序 幕 
両国橋西川岸の場
大川端庚申塚の場
二幕目
割下水伝吉内の場
本所お竹蔵の場
三幕目
巣鴨吉祥院本堂の場
裏手墓地の場
元の本堂の場
大 詰
本郷火の見櫓の場

歌舞伎座メールマガジンより  「三人吉三巴白浪」
 名刀庚申丸とその代金百両が何人もの手を渡るなかで、つぎつぎに起こる悲劇を描いた河竹黙阿弥の傑作です。
 和尚吉三、お坊吉三、お嬢吉三という三人の盗賊が出会う「大川端庚申塚の場」は、歌舞伎屈指の名場面お嬢吉三の「月は朧に白魚の」の厄払いの名台詞が聞き逃せません。

お嬢吉三:玉三郎、お坊吉三:仁左衛門、和尚吉三:團十郎、手代十三郎:翫雀、伝吉娘おとせ:七之助、堂守源次坊:市蔵、釜屋武兵衛:松助、捕手頭長沼六郎:家橘、八百屋久兵衛:吉弥、土左衛門伝吉:左團次

【この際だからストーリーも】
「月も朧に白魚の・・・」のお嬢吉三のせりふで有名な、退廃色漂う河竹黙阿弥の白浪(盗賊)物の名作。玉三郎初役のお嬢に、仁左衛門のお坊、團十郎の和尚。豪華な配役で、呪われた因果物語を通しでご覧いただきます。 
[両国橋西川岸]手代の十三郎は、夜鷹のおとせと遊んだ際に店の金百両を落としてしまい、身投げする覚悟で両国橋にやって来ますが、通りかかったおとせの父の土左衛門伝吉(左團次)に、その百両ならおとせが拾ってきたと教えられ、喜んで土左衛門の家へ向かいます。
[大川端庚申塚]十三郎が落とした百両を本人に届けようと大川端まで来たおとせは、八百屋お七を気取った女装の盗賊お嬢吉三(玉三郎)にその百両を奪われ、大川に突き落とされてしまいます。それを見ていたご家人崩れの盗賊お坊吉三(仁左衛門)は、お嬢から百両を横取りしようとしますが、そこへ吉祥院の所化上がりの盗賊和尚吉三(團十郎)が来て仲裁に入り、百両を預かったうえ、三人義兄弟の契りを交わします。
[割下水伝吉内]溺れたところを助けられたおとせが家に戻ると、そこには十三郎が。二人は喜びますが、実は十三郎は伝吉が捨てた実子で、おとせとは双生児。伝吉は運命を呪います。
[本所お竹蔵]伝吉のもうひとりの息子である和尚が持つ百両は、和尚から伝吉を経て、図らずもお坊吉三の手元へ。その百両を貸して欲しいと頼む伝吉を、お坊は斬り殺してしまいます。
[巣鴨吉祥院本堂]追われる身のお嬢とお坊は、和尚のいる吉祥院へたどり着き、初めて伝吉が和尚の父であり、おとせが和尚の妹であったことを知り、死のうとします。
[裏手墓地・元の本堂・本郷火の見櫓]和尚は、畜生道に落ちた十三郎とおとせの首をはねて、お嬢とお坊の身代わりとし、二人を逃がしますが・・・。


「仮初の傾城・お祭り」
  豪華に着飾った傾城が、恋しい男のことをあれこれと思う「仮初の傾城」。
  粋でいなせな鳶頭が、江戸っ子の心意気を踊る「お祭り」。大向こうからかかる「待ってました!」の掛け声に「待っていたとはありがてえ」と答えるのが なんとも粋なのです。

傾城:時 蔵
鳶頭:三津五郎

<歌舞伎座 PM4:40〜9:00 休憩30,5,20分>