2004/06/12 (Sat) 時の物置(作成中)
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【あらすじ】
舞台は高度成長期を迎えた1961年、東京。安保反対闘争の余熱を残しつつ「所得倍増」のスローガンに後押しされ、「レジャーブーム」が叫ばれ「テレビ、電気洗濯機、冷蔵庫」の三種の神器が家事を飛躍的に進歩させつつあった夢のような時代。
貧乏だが、士族出身で誇り高い「新庄家」には、まだテレビがない。
ところが、納戸に下宿する謎の女・ツル子がテレビをもらってしまい、近所の面々が入り浸る始末。新庄家の主婦でもある、延ぶは気が気ではない。娘の詩子夫婦がツル子にテレビを贈ったのは何か下心があってのことなのだ。
息子の光洋は中学教師の傍ら私小説を書いている。夢を捨てきれない青年のような志を持った光洋だがまだ認められてはいない。同人誌仲間の萩とは恋愛関係にあるが愛憎渦巻き微妙な状況になっている。
孫の秀星は大学の自治会長に立候補、当選してしまい学内改革に燃えるが、結局セクトに足を引っ張られ挫折。その妹、高校生の日美は女優であったという母に会うために自身も女優になりたいという夢を持っている。
やがて、ツル子は新庄家を黙って去り、茶の間にはTVが1台、変化の象徴のように置かれる……
家族と家族を取り巻く人々が舞台上で昭和30年代の東京が再現され、そこで実際に生を営んでいるがごとく、生き生きと描かれる。それぞれの想いや志、挫折や衝突などを通じて起こるさまざまな出来事が、戦後、劇的に変化する昭和という時代の歴史的エピソードと巧みに絡み合いながら描写される。
作:永井愛 演出:江守徹 美術:妹尾河童
新庄延ぶ:有馬稲子、新庄光洋:辰巳琢郎、月岡ツル子:雛形あきこ、根岸季衣:萩富貴子、真鍋国次郎:木津誠之、磯谷貞子:田根楽子、魚住佳枝:駒塚由衣、野平みさお:かんのひとみ、加賀美詩子:河合美智子、加賀美義雄:江守徹
<世田谷パブリックシアター PM1:00〜3:50 休15憩分>