口・肩・腹に
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自分でコーラスを始めて、しかも発声や呼吸法を意識するようになって以来、歌う役者さんの身体に目が行ってしまうことがあります。
特にレオタード風の、身体に密着した衣装だとよくわかる。なるほど〜瞬間的にあの辺が動くのかぁ〜などと興味深いです。
でもね。これって実は作品に没頭していないってことなんですよね。
それで気がついたんだけど、ベテラン俳優さんの場面だと、そんなところを観察したりしていないんです。観察する余裕がないというのか、ストーリーやシーンに釘付けだから、そんな好奇心がわくヒマがない。
逆に言えば、観察してしまうってことは、作品上の“役”じゃなくて“役者”を見ているということ。
ありきたりな見方だけど、演技を通して観客の心をつかむ力が違うのでしょうね。

ちなみに新人とベテランでは、特に肩の上下動の幅も違うことが多いです。


2000.11