テロリストのパラソル







本のデータ
年月日 1997年2月1日
書店 講談社
著者 藤原伊織
題名 テロリストのパラソル
ジャンル ミステリー?
本の出所 図書館






これも先に、テレビドラマで見てしまっていたんですね。最初の1ページで気づいてがっかりしました。結末わかっていると、読む楽しみが減っていますから。テレビで印象に残っているのは、高橋恵子と根津甚八でした。回想シーンの二人が美しかったように思います。たぶん、彼らを含む三角関係にテレビでは焦点を絞っていたのでしょう。

学生運動というものがどういうものであったのか世代が違う私にはわかりません。小池真理子の『恋』もその頃に青春を過ごした世代が主人公でしたが、どうも独特の雰囲気が感じられます。何か目に見えない壁が感じられました。

狂気は、どこから来るのでしょうか?心の弱さなのでしょうか?満たされていない人間の心はもろくて、残酷なのだと思っています。それはわかるのですが、狂気に発展しうるものなのでしょうか?主人公と、その親友である男。同じ十字架を背負うことになった二人の運命を分けたのは、青春時代の三角関係の行方とも無関係ではないでしょう。

ミステリーのエンターテイメントとしてはどの位置なのかは私にはわかりませんが、重たいテーマのわりに読後残されたものが希薄でした。それが、登場人物の世代による見えない壁のせいなのか、それとも他の理由なのか、難しいところです。











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