スカーレット
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本のデータ 年月日 1997年2月2日 書店 新潮社 著者 アレクサンドラ・リプリー 題名 スカーレット ジャンル 小説 本の出所 図書館
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『風と共に去りぬ』の続編とのことです。『風と共に去りぬ』を初めて読んだのは小学生の時でした。当時から、スカーレットには惹かれるものがありました。彼女がすぐ側にいたら、好きにはなれないでしょう。でも、物語の登場人物としては好きなヒロインの一人です。強い人は脆いというけれど、そういう危ういバランスがスカーレットにはあると思うのです。
作家の異なる続編というと、好きになれる小説はあまりありません。この小説もスカーレットの運命があまりに波瀾万丈過ぎるような気はしますが、彼女自身の魅力は健在だったような気がします。原作を読んだ時、どうしてスカーレットは幸せになれないのだろう。という不満が残ったのですが、それが解消されました。それを、マーガレット・ミッチェル本人が希望したしないは別としてですけれども。ミッチェルは、自分が書く小説は『風と共に去りぬ』一作のみ、続編も一切書かないというポリシーを通して一生を終えましたし、あの有名な最後も何か深いメッセージがあってのことだと思っていますから。
個人的にはハッピーエンドの物語が好きです。悲劇でなければ文学としての厚みが云々と聞いたことがありますが、芸術性より読後感のよさを私は求めてしまうようです。「他人の不幸は蜜の味」なんていいますけれど、だいだい本を読み始めた時点で、大抵主人公の味方という立場にどうしても自分を置いてしまう私にとっては悲劇は辛すぎます。この本は読み終わった時、とても幸せでした。苦労しても幸せになっていくということを信じられるのが、地道な人生の基本のような気がするのは私だけでしょうか?
最後に、これは森瑤子さんの翻訳でした。彼女の感性と人間性に、なんとなく惹かれていました。この本が出版された時、森さんの感性を信じたいけれど、続編だからと後込みして結局読まなかったわけですが、遅まきながら読むことができてよかったです。
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