知らない劇場
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本のデータ 年月日 1997年2月7日 書店 文春文庫 著者 阿刀田高 題名 知らない劇場 ジャンル ブラック・ユーモア小説 本の出所 古本屋で購入
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夜9時から12時までの男と女の短篇連作集と書かれていました。十の短篇すべてが一夜の出来事です。
異性の深層心理を知りすぎると、不幸になるような気がするのですが、つい考えてしまいました。まあ満足している恋人のどこのパーツをもらうかを選択する男、別れ話を切り出された男に冷静な推理を話し出す女、不倫ではあるけれど素敵な夜に突然知らない人から電話をもらう女、泥棒に入った家で会ったあるエメラルドの指輪にこだわる男。視点となる登場人物の目が冷めていて、鋭く自分の心を自分で分析して見せます。どちらかというとあまりお近づきにはなりたくない人々なのですが、冷静であることとありふれた感性の持ち主であること等の理由からか憎めないような気がします。
妖しい鞄、白猫マリ・アントワネットの2篇が特に印象深かったです。
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