白い屋根の家
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本のデータ 年月日 1997年2月16日 書店 中公文庫 著者 藤堂志津子 題名 白い屋根の家 ジャンル 連作小説 本の出所 古本屋で購入
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30代の独身OL・喜久子は、自分自身の白い屋根の家を持っています。しかし、その理由についてあるいは、家を持っている事実について他人にはうまく伝わりません。伝えられた人間は、事実を、自分のフィルターでねじ曲げてしまいます。人は自分の理解できないことを、無意識に理解できる話に変換して心にしまうのだと思います。だからこそ、少しでも間口を広くして真実を受け入れていかなければ、どんどん他人を傷つけていくのでしょう。
物語は3つの短編の連作ですが、独立した短編としても、全作を通した長編としても楽しめます。
第一話の男友だちは、喜久子の家に、恋愛関係のもつれから逃げ出すために男友だちである志朗が転がり込んできたことから始まり、男女の関係に友情が成り立つか?というテーマが展開されていきます。それは全編通したテーマでもあるので、問題提起といったところでしょうか?私も友情はかなり難しいと思うのですが、あって欲しいという希望はもっています。
第二話の継母は、継母のところに、彼女が可愛がっていた姪が転がり込んできたことから始まります。継母は姪を手元に引き取ろうしますが、父や喜久子の恋人は反対します。喜久子の心の動きと読んでいる自分自身の心の動きが見事に連動してしまいました。
第三話の縁談では、喜久子の元にそれぞれ違った経緯で3つの縁談が同時に寄せられます。その中で、喜久子は自分自身の気持ちを確認していくことになります。幸せになれるのかは疑問だけれど、幸せになって欲しいです。そう考えてしまうのは、ハッピーエンド好みのせいでしょうか?
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