ラブ&ポップ







本のデータ
年月日 1997年2月19日
書店 幻冬社
著者 村上 龍
題名 ラブ&ポップ
ジャンル 小説
本の出所 古本屋で購入






援助交際をテーマとして書かれ、冬の初め頃すごく話題となっていた小説である。話題になっているうちに読んでみたいと思っていたのだが、思いがけず実現してしまった。援助交際については、個人的に全面的に否定している。ただし、大した理由はない。蛇足だけれど、おととい買ったダカーポの表紙では、SMAPの香取慎吾君も、絶対やめさせると主張していた。

欲しくなったらすぐ手に入れる、そうでなければその気持ちが消えていってしまう。そんなセリフがあった。こういう危機感を持っている人は少なくないし、自分にももちろんある。時間は、本当にやりたいことか欲しい物かを振り分けてくれることはわかっていても、世間から自分が置いて行かれるような気がすることもある。例えば、私は新刊本をほとんど読まない。こういうHPをもってみると、それが急に気になった。今までは、一歩遅れても構わないやという大らかな気持ちで本を手にしてきたはずなのに。コンピュータに至っては、なぜか知識的に時代への遅れをとりたくないという気持ちがかなりある。不思議なことにこの手の欲は希薄でその時、手にしなければそれを欲しがったことも覚えていない。おまけに知識やもの、技術を一番早く手にする方法は金を使う方法ではないかと思ってしまうことももちろんある。この小説の女の子たちと根本的な発想は変わらないのかもしれない。

彼女たちを買う男たちにやりきれないものを感じた。世の中ちょろいなんて考えを、まだ未来に可能性のある子たちに思わせてしまってよいのだろうか?異性がお金で自由になると思いこむ考え方も気に入らない。お金さえあればというのは、売る方買う方共通の意見のようだし、利害が一致しているからなんて納得しがちだけれど心は満たされていない。

最後に、「何が起こっても結局は自分のせいだ」といわれたことをふと思い出した。そして、「子供に罪はない」という言葉も思い出してしまった。でも、子供だって大人にならなければいけないし。そう考えているとなんだか悲しくなってきてしまった。とりあえず、女子高生と一くくりにして色眼鏡を使っている自分を反省しなければと思ったのは間違いない。







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