風紋
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本のデータ 年月日 1997年2月28日 書店 双葉社 著者 乃南アサ 題名 風紋 ジャンル ? 本の出所 図書館
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犯罪被害者の立場から書かれた小説です。犯罪そのものより、周囲の目とマスコミから、被害者と容疑者両方の家庭が攻撃されていていきます。「他人の不幸は蜜の味」というし、そういう面がない人間はめったにいませんが、犯罪の当事者ではなくて残された家族を苦しめるという事実は納得できません。自分が犯したわけではない罪を、はっきり真相も知らぬまま突然一生背負って行かなければならないことになるというのは、残酷なことだと思います。
親も人であるとなかなか認められなくて苦しんだ覚えがあります。たぶん誰にでもこういう時期はあるのではないかと思うのです。具体的には、親の包容力ばかりをあてにして自分の問題を解決できない、またどうしても他人に依存してしまう気持ちが、うまく書かれていると思います。実在の人物ではないけれど、高浜姉妹の今後が気になります。妹の方は、著者の乃南さんもどのように暮らしているのだろうと気になっていると、あとがきに書いていらっしゃいます。
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