まどろみの秋 







本のデータ
年月日 1997年3月2日
書店 光文社
著者 藤堂志津子
題名 まどろみの秋
ジャンル 小説
本の出所 図書館






女性自身に連載されていた午睡を改題したものです。女性自身は、美容院に行って手に取るのがなんとなく躊躇われるなあと読まないで帰ってくる雑誌です。それに連載されていたなんてちょっと驚きでした。

会社を辞めることは、女だから簡単にできるという意地悪な見方もあります。私自身が会社を辞めた時もそんな考えがなかったとはいえません。何はともあれ、会社を辞めて何かしようというのは難しいことです。よほど意志が強くなければ怠惰な日々を過ごしていくような気がします。この小説のヒロインもいろいろ考えることがあるからと、会社を辞めるのですが結局何もせずに時が過ぎていました。そこに変化が起きたのは、ここちよい男友だちと思っていた佐賀という男からの提案がきっかけでした。

情緒不安定な女社長の回想禄のための口述筆記がヒロインのアルバイトとなります。美人でミステリアスな女社長と、その私設顧問である男、そして佐賀の3人が3様のやり方でヒロインの心をかき乱し、傷つけます。と、ここで私はむやみと腹が立ってくるのです。どうしても人間関係で遅れをとってしまうタイプのヒロインは、すごくその3人に見くびられているのです。3人が思っているほど、鈍感でもなく恋愛を知らないわけでもないというのに。と、冷静になれない自分に気づきました。



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