凍える島 







本のデータ
年月日 1997年3月3日
書店 東京創元社
著者 近藤史恵
題名 凍える島
ジャンル ミステリー
本の出所 図書館






第4回鮎川哲也賞受賞作となり、話題となった作品です。ひねくれ者なので、だから何だという気分ですけれど。そう言えばいろいろな書評に登場した時期があったような気がします。孤島に閉じこめられた若い男女を襲う連続殺人事件を書いたミステリーでエラリー・クイーン風だとのことです。ミステリーは最近読むようになったから、その辺の区別はわからないのですけれど。

ミステリーというより、精神世界のメルヒェンのように感じるのは私だけでしょうか。なんとなくグリーンレクイエムを書いていた頃の新井素子さんを思いだしてしまいました。生活感のなくて情熱的な登場人物になんとなく恐怖を感じてしまうところが、似ていると思いました。「きれい事で生きられるわけないじゃん。」なんて意味のない反発を感じたりしていた自分が懐かしくなりました。そんなわけで、トリックとかよりも、なんとも病的な登場人物におもしろみを感じます。

あとがきに、選考理由がありました。これには、書評よりはるかに厳しいことが書いてありました。漫画大賞しか選考理由を見る機会が今までなかったんですけれど、あれも結構厳しいかったし、そういうものなのかなあ。「スタバトマーテル」や「ねむりねずみ」と比べると、ちょっともの足りないから妥当な評価なのかも。

全然関係ないけど、近藤さんの顔はなんとなく新井素子さんに似ているような気がします。きっと眼鏡のせいだと思うけれど。



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