一瞬の夏 (上・下)
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本のデータ 年月日 1997年4月2日 書店 新潮文庫 著者 沢木耕太郎 ジャンル ノンフィクション 本の出所 知人から借りる
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私ノンフィクションをあとがきで初めて見た。文中に登場する私=著者という形を指すという。自分の目で見たものしか書かないという方針を徹底させた一つの形だともいう。
カシアス内藤という、どちらかと言えば影の薄いボクサーの復活を夢見る男達のロマンが淡々と綴られている。天賦の才に恵まれ、テクニックもあるが、肝心なところで冷酷になれないボクサー。それがカシアス内藤だという。ボクシングはよくわからないし、テレビ中継もなんだか恐ろしくて正視できないので、その表現が的確かどうかはわからない。しかし、内藤の復活に夢を重ねる男達は、その弱さにも自分を重ねている。
題名から、結末が予測できる小説であったし、どちらかと言えば辛気くさい内容なのだが、読み始めたら案外すんなり読めてしまった。一瞬借りたことを後悔したが、読み終えてそう思った自分を後悔してしまった。
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