大工棟梁の知恵袋







本のデータ
年月日 1997年6月6日
書店 講談社+α文庫
著者 森谷春夫
ジャンル 実用書?
本の出所 購入








私の好きなものは、木と本。本についてはこうしてHPで露出しているけれど、木については語る言葉をたくさん持っていない。好きなだけで触れる機会が少ないせいだろうか。最近、お気に入りの本の一冊に現役の宮大工の棟梁である西岡常一氏のものがある。しかし、この本は宮大工ではなく庶民の家を建てる大工の棟梁の本である。二人の言葉には共通点が多く、木を扱う心は変わらないのだなあと思った。それが建前であるにしろ。

もし、木造の住宅を建てる予定がある人には特にお薦めの一冊です。かくいう私も仕事の参考になりました。施主側の工事のチェックポイントや、外材や新材料についても幅広く簡単な言葉で記述してあります。それにしても、木はやっぱり難しい材料だなあと思いました。それに家を建てるなら、在来工法が一番です。最近、奇をてらったお洒落な木造住宅が多いけれど、あれは現場を全く知らない私の目から見ても感心しません。あと今流行の輸入住宅や外材にも疑問を感じています。だからと言って、私にはどうすることもできないんだけど、感覚的な意見の中にも大工の棟梁だという著者の意見と一致するところがあって妙に嬉しくなりました。

蛇足だけど、「棟梁」という漢字の組み合わせ、好きだなあ。流行言葉もおもしろいけれど、伝統的な日本語も大切にしなくては。






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