銀の朝、金の午後







本のデータ
年月日 1997年6月21日
書店 集英社
著者 藤堂志津子
ジャンル 小説
本の出所 図書館








おお、これは読んだことないぞとばかりに借りてきたら、これも一度読んだ本でした。高齢化社会が問題になっていますが、老年に差し掛かった一人暮らしの女性3人の日常を淡々と描いた小説です。なんともいえない無常観が漂っていて、なかなかおもしろいです。三人の女性は、誰も華々しい過去を持っているわけではなく、どちらかと言えば忍耐を強いられる時代を過ごし、また性格もそんなにいいわけではないという人たちです。互いのエゴや虚栄心などもしっかり描かれているので、美しい話ではありません。明暗両方に妥協のない文章がいいです。本の世界くらい美しいものにしておきたいという以前の私だったら、やっぱり読まなかったことにしているでしょう。もう一回読んでよかったです。








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