ホリーガーデン







本のデータ
年月日 1997年6月29日
書店 新潮社
著者 江國香織
ジャンル 小説
本の出所 図書館








不倫(?)の恋が破れた後、周囲を遮断して過去に生きる果歩と、結婚願望がなく安定した不倫の恋が現在進行中の友人静枝。二人は、相容れない性格を持ちながら、心のある部分とこれまでの一生の中では長い時間を共有していた。

友人でも、お互いの恋には口を出せない。例え、それが友だちを不幸にするとわかっていてもだ。冷たいけれどそれは経験からくる持論である。だから、静枝が果歩の恋に介入する(?)のが、非常に不愉快だった。おまけに、静枝は不幸になるのを見逃したくないという気持ちではないと思う。それと同時に、果歩の自然体は静枝をいらだたせている。こういう関係だけはごめんだけれど、多かれ少なかれこういう要素が友だちや仲間という関係にはあるのではないかと思う。

小説だから、ある程度、登場人物やその関係を美化するのは仕方ないけれど、個人的には美しい風景みたく書かれたものは好きになれないなあ。特に、無機的な登場人物は、書き手の心が病んでいるんじゃないかなんて下品な勘ぐりをしてしまうから。




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