逃亡
本のデータ
| 年月日 |
1997年7月09日 |
| 書店 |
新潮社 |
| 著者 |
帚木蓬生 |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
購入 |
あちこちで言いふらしていました待望の「逃亡」の登場です。ハードカバーのあまりの重さと値段に買うのを躊躇していましたが、買って良かったです。二次大戦当時、香港の憲兵として暗躍?していた主人公が、終戦後、生命の危険を感じて生きるために逃亡するというストーリーです。
大戦当時を舞台にする小説、ノンフィクションでは、間違いなく日本人が悪者という自虐的な姿勢が流行っているようです。では、その現場にいた人たちが本当に罪深かったのかというとそういう問題には触れられていません。確かに日本のしたことは、よくないのだけれど、戦犯として裁かれた人が本当の戦犯なのかということには疑問を持っていました。人数から言っても、住民と直接関わって顔を覚えられていることにしても、生け贄にちょうどいいという文章には、ぞっとしました。考えてみれば、こういうことは現実にもたくさんあります。いじめも同じ構図だと思います。誰かがいじめられれば他の人は無事でいられること、いじめる側の大多数はそれが正義だと思っていること、まさに同じ原理ではないでしょうか?
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