| 年月日 | 1997年7月16日 |
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| 書店 | 講談社文庫 |
| 著者 | 帚木蓬生 |
| ジャンル | 冒険サスペンス? |
| 本の出所 | 購入 |
文庫化で初めて存在を知った作品です。冒険色と娯楽色も比較的濃い小説で、重い背景のわりにさくさくと読めました。はっきりとは書かれていませんが、舞台は南アフリカのようです。
心臓外科医である主人公は、実際に心臓移植が行われている南アフリカに留学して学ぶうちに、移植されるのが必ず白人でドナーが黒人という現実に疑問を感じるようになります。その心の空隙を埋めるために、黒人移住地区の病院に通います。そこで、1980年以来存在しないと言われている天然痘に似た疫病の発生を知り、ワクチン製造を国外に依頼するためにウイルスを持って国外脱出を計ることになります。主人公と運動家の兄を持つ女性とのロマンスあり、差別問題あり、天然痘絡みの陰謀ありと、目が離せない展開でした。もう一回、南アフリカの本を読み漁ろうかなと思いました。なんだかんだ言っても歴史の流れが理解できてないのが、個人的にショックでした。