| 年月日 | 1997年8月15日 |
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| 書店 | 講談社文庫 |
| 著者 | 藤沢周平 |
| ジャンル | 時代小説 |
| 本の出所 | 古本屋で購入 |
押し込みに入った男達と、それぞれに関わる女達をめぐる物語です。ブラックジョーク的な捻りも効いていて、「世の中こんなものよね。」と納得してしまいます。
さほど、流行ってもいない飲み屋「おかめ」の互いに口を聞いたこともない常連達が、それぞれの理由で金を必要とし、それにつけ込まれて、本職の押し込み強盗に話を持ちかけられます。今でいうやくざの下っ端のように脅しを生業にする男、病妻を抱える訳ありの浪人、婚儀を控えているのに年上の女に魅入られている男、かつて島送りになった酒浸りの老人と、本職の押し込みではあるが喧嘩による殺傷でしかしょっぴかれたことのない男。押し込み一味には全く共通点がなく、不安な要素をちらつかせる者もいます。押し込みが成功するのか、それぞれの懐に望み通り金が入るのかというスリルに、人情話や色恋の話が絡みます。
こうして書いてみると、実は奥の深い話だったのだなあなんて間抜けなことを考えてしまいました。ちゃんと読みなさいって。