日輪の遺産
本のデータ
| 年月日 |
1997年8月18日 |
| 書店 |
講談社文庫 |
| 著者 |
浅田次郎 |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
購入 |
マッカーサーの遺産であるという金塊をめぐる冒険スペクタクルとか、直木賞受賞の「蒼穹の昴」の原点とも言える作品と書いてありました。「蒼穹の昴」には、ちょっと引いていたので(中国ものも苦手)、原点じゃあ読めないと思っていました。でも、「蒼穹の昴」が駄目だったというkeiさんがおもしろいと言っているのを聞いて、「いける!」と思った現金な私は、なーんと文庫ながら新品を購入してしまいました。
偶然、競馬場で知り合って最後を看取ってしまった真柴老人から、託された手帳に語られる物語と、最初の戦時中の女学生の描写、霊安室に突然現れた足の悪い有力な不動産屋である老人、いろいろな話の輪がもつれ合って最初は何の話なんだか全くわかりませんでした。でも、読みすすめていくに連れて、登場人物同士のつながり、過去とのつながりがはっきりしてきて止まらなくなりました。ちょっと人間関係が以外で、どんでん返しだったような気がするのは「鈍」な私だけでしょうか?
戦争がテーマの小説を読むと、どうも自虐的な気分に陥る傾向があるのですが、日本人の悲劇を強調しないのに読後感が爽やかなのが不思議です。
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