ロストレイセン
本のデータ
| 年月日 |
1997年8月24日 |
| 書店 |
講談社 |
| 著者 |
マーガレット・ミッチェル |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
図書館 |
今更、ロストレイセンをやっと読むことができました。マーガレット・ミッチェルが十六歳の頃に当時の恋人に捧げた小説です。また、この小説を書いていた当時のミッチェルについての記述や写真もあり、きっとファンにはたまらない本だと思います。「風と共に去りぬ」を初めて読んだのは小学生の頃でした(ちゃんと世界文学全集のです)。何度も読み返したのは中学生の頃、ビビアン・リーに憧れたのが高校生の頃。
道徳がどうのとは言いたくないけれど、頭の固い私にはミッチェルという女性が好きにはなれません。なぜかというと、スカーレットというキャラクターが架空のものではなく、本当に著者の分身であると感じたからです。冷静に考えてみると、スカーレットというヒロインは、魅力的ではあるけれど個人的には側に居て欲しくない人格の持ち主です。小説を読んでいるときは、そんなことは頭になく、ただスカーレットになりきって読んでいましたが、そういう自分がたまらなくおろかに思えてしまいました。かと言って、スカーレットという存在を隣人に認めたくないという自分自身の狭量さも許し難いものがあります。
そんなわけで、心の傷口に塩を塗りたくり、劣等感を猛烈に刺激する本でした。そして、「風と共に去りぬ」という作品の魅力を再認識しました。
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