| 年月日 | 1997年9月8日 |
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| 書店 | 講談社文庫 |
| 著者 | 乃南アサ |
| ジャンル | ミステリー? |
| 本の出所 | 図書館 |
ミステリーと言いつつ、主人公の三兄妹の心の動きが中心となっていて、二度おいしい小説です。しっかり者に見えるけれどもろい長女、大人になれきれず障害をもつ妹に対して割り切れない感情を持つ長男、鋭い感受性を持つ末妹の三人が、父母を失って揺れる描写がリアルだと思います。
鞄を奪い切り裂くという切り裂き魔が三兄妹の住む地域に出没し、そんな中で真ん中の俊太郎が家庭教師をしていた末っ子麻理子の同級生が襲われる。そして、その直後、切り裂き魔は死体となって発見された。事件の鍵を握っているらしい麻理子と、仲違いしている兄俊太郎と俊太郎の親友である有作の二人は、それぞれ事件を追い始める。
あっけない話のような気がしますが、楽しく読めます。(もしかして偉そうかな)