| 年月日 | 1997年9月16日 |
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| 書店 | 文春文庫 |
| 著者 | 藤沢周平 |
| ジャンル | 時代小説 |
| 本の出所 | 図書館 |
幕末に暗躍し二十七歳の若さで処刑された実在の人物、雲井龍雄をモデルとした小説です。藤沢さんと出身地が同じということもあって、あとがきにも力が入っています。
三計塾きっての秀才といわれる米沢藩士雲井龍雄。武力で覇権をとろうとする「薩摩」に憤り奥羽を襲う嵐の中で奔走するが、時代の流れは彼に味方しようとはしなかった。
時代の流れに乗るにはたぶんどの背景を持っても無理があり、かといって政治に関わることを諦められない男の悲哀がありました。長いものに巻かれてばかりという生き方も虚しいけれど、少しも諦めに身を譲らないという生き方に、なんとも言えない暗い気分になってしまいました。