夜の蝉
本のデータ
| 年月日 |
1997年9月25日 |
| 書店 |
創元推理文庫 |
| 著者 |
北村 薫 |
| ジャンル |
推理小説 |
| 本の出所 |
古本屋で購入 |
「円紫さんと私」シリーズのいきなり二作目から読み始めてしまいました。西村さん、ひめ様によると、いきなり二作目から読んでも問題ないとのことです。ひめ様にここに出てくる「私」は私に雰囲気が似てるなぞといわれて、妙に嬉しくなって、調子こいて読んじゃいましたが、どんなもんでしょうかね。まあ、いっか。
推理小説とは言いますが、私の思いこみのように殺人事件が起こるわけではなく、むしろ女子大生である「私」の成長物語といったムードです。きっと、推理小説アレルギーの人でも読めることでしょう。円紫さんというのは落語家であり、「私」は文学部の生徒だということで、落語や文学のことがいきなりばーんと出てくると、実はちっとお手上げでした。でも、「私」がいそうでいない女の子というところがすごく共感できます。学生時代のことをなんとなく思い出しました。と言っても農学部出身なので、どうも頭脳より肉体労働といった感が拭いきれない学生時代でしたけれど、気に入った人に賢いと思われたくてなけなしの知識を披露してかえって恥ずかしい思いをするくだりや、極力「衣」にかける費用を値切って本を買うことには身に覚えがあります。
ちょっと元気が足りない時に読むのにいい一冊ではないでしょうか。それにしても、北村さんが女の人だと思っていたのは私だけではないはず。
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