| 年月日 | 1997年10月5日 |
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| 書店 | 文芸春秋 |
| 著者 | 町田 康 |
| ジャンル | 小説 |
| 本の出所 | 図書館 |
某雑誌で、「文学はアウトローなもので、ためになる話なんて文学じゃない。」という意味の発言をしていたパンクの人でもある町田康の小説です。それにしても、この作品が芥川賞候補とは、やっぱり文学はよくわからない世界です。現代に近づくにつれて、新しい価値観が出てくるから、私にはついていけないということでしょうか。
身も蓋もない言い方をすれば、堕落した生活を送り妻にも逃げられた元人気歌手である主人公が、突然どうしても座りの悪い大黒様に腹を立てて捨てに行く話です。文学調話し言葉としかいいようのない摩訶不思議な文章と、堕落しきった主人公に妙に味があります。でも、やっぱり私は読んでためになる話の方が好きだなあ。
蛇足ですが、口絵写真がアラーキー撮影の耽美なモノクロ写真で、これは一見の価値ありです。(私好みじゃないけれど)