花見川のハック
本のデータ
| 年月日 |
1997年10月8日 |
| 書店 |
角川書店 |
| 著者 |
稲見一良 |
| ジャンル |
短篇集 |
| 本の出所 |
図書館 |
西村さんとこの掲示板や、我が儘な書斎の作家の本だなを見て、稲見一良さんにちょっと興味を持っていました。おまけに花見川って言えば、わりと近所ではありませんか。思わず手に取ってしまいました。
ハードボイルドでファンタジーの要素の強い短編集です。甘すぎず辛すぎず、文章がリリカルで素敵でした。泣けそうだけど泣けないというところも気に入りました。という評価は近所の地名が出てきたから幾分甘くなってはいます。私の印象に残ったのは、表題作の「花見川のハック」と「栄光何するものぞ」です。次点が「オクラハマ・キッド」かなあ。拳銃・やくざ・ボクシングと言えば、私の嫌いな小説ネタの三つであるし、ハードボイルドだってあんまり好きではないというのに、全然嫌悪感がありませんでした。
まだ、綺麗だった頃の花見川も見たいなあと、思ってしまいました。今は水がちっと汚いので、ハックの行動はちょっと心配。今でも、ほていあおいとか浮かんでて、白鷺もいていいところなんですけれど、ある事件があってから危ないところだと決めつけてました。これは千葉市花見川区(私はそこの住民じゃないけど)の人には、必読の書でしょう。
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