テロルの決算
本のデータ
| 年月日 |
1997年10月16日 |
| 書店 |
文春文庫 |
| 著者 |
沢木耕太郎 |
| ジャンル |
ノンフィクション |
| 本の出所 |
古本屋で購入 |
一瞬の夏(上・下)で感激したので、他の作品も読みたいなあと思っていたら、偶然にも行きつけの古本屋にあったので買ってきました。薄い本なのでなめてかかったら、もっともわかってないものの一つである政治分野が絡む話だったので、苦戦してしまいました。
社会党の書記長である浅沼稲次郎を、日比谷公会堂の演説中に暗殺したのは、十七歳の少年である山口二矢。その二人を描いたノンフィクションです。私は、右翼と言えば深緑色の宣伝カーしか知らず、社会党と言えば土井たかこさんしか知らないという究極の政治音痴なので、浅沼稲次郎という人については存在すら知りませんでした。政治に無関心というのは選挙権を持つ成人としてはあるまじきこと思うのだけど、妙なことに新聞記事にしても本にしても全く頭に入らないし意味もちんぷんかんぷんなのです。けれど、戦前戦中からの現在の政党のルーツ、自衛隊創設時のパッシング、右翼というものが、この本を読むことで随分頭の中で整理されたように思います。極端な行動の無意味さがなんとも言えない寂しさを醸し出していました。
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