空飛ぶ馬
本のデータ
| 年月日 |
1997年11月5日 |
| 書店 |
創元推理文庫 |
| 著者 |
北村 薫 |
| ジャンル |
ミステリー |
| 本の出所 |
借りる |
円紫さんと私シリーズの第一作です。ひめ様に借りました。このシリーズの方が、スキップより好みです。
円紫さんと私の出会いと加茂先生のデジャブの謎ときを描く「織部の霊」、喫茶店で見かけた三人連れの女の子の怪しい行動を探る「砂糖合戦」、蔵王への旅行中に迷子の女の子に出会う「胡桃の中の鳥」、幼い日の思い出と男女のどろどろした世界をのぞき見る「赤頭巾」と、赤頭巾とついになるような清涼感があって心温まるクリスマスの話である「空飛ぶ馬」の5編からなる連作集です。
グリム童話に興味があるので、「赤頭巾」の話が一番印象的でした。赤頭巾という童話の本来の意味は高校時代に聞いて知っていたのですが、それをモチーフにしてうまく書いているなあ(うう、偉そうだけど本当にそう思ったから許して………)という印象でした。なかなか身につまされる部分や共感できるところが多かったです。でも、こういう話を男性が書くなんてと思うとなんだか不思議です。
表題作の「空飛ぶ馬」は、疲れている時に読みたい話です。今回は、「赤頭巾」でどっと消耗した後に、この話があったので、すっきり爽やかに本を読み終えることができました。
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