| 年月日 | 1997年11月9日 |
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| 書店 | 新潮社 |
| 著者 | 稲見一良 |
| ジャンル | 小説? |
| 本の出所 | 図書館 |
思春期の少女たちが、あまりにも疲れる本だったので、幸せに熟睡するためにこの本を読みました。真剣に考える部分がないわけじゃないのに、読む人を幸せにしてくれる本というのは、最近すごく減ったと思います。おお、いいなと思うと、大抵故人なのがすごく寂しいです。本がメッセージを伝えるだけのものなら、読後感というのはどうでもいいのでしょうか?それとも書き手も病んでいるのでしょうか?
セント・メリーのリボンで活躍した猟犬探偵と相棒ジョーが登場する短編集です。トナカイのトカチンと足の悪い少年を追いかける「トカチン・カラチン」、街で最後の流しと彼になつく脱走した猟犬を描く「ギターと猟犬」、処分される馬と脱走した老人を追う「サイド・キック」、ストリートファイトのレスラーと薄幸の女性との恋物語も登場する「悪役と鳩」の四編は全て、押さえた情感のある話で悲しさがあっても読んでいるととても幸せです。