利腕
本のデータ
| 年月日 |
1997年12月11日 |
| 書店 |
ハヤカワ文庫 |
| 著者 |
ディック・フランシス |
| ジャンル |
ミステリ |
| 本の出所 |
古本屋で購入 |
ディック・フランシスの小説には同じ主人公は登場しないと思っていた私が愚かでした。読み始めてしばらく経ってから、表紙の裏を見るとシッド・ハレーは「大穴」にも登場しているではありませんか。とてもショックでした。そんな訳で次に読む作品は「大穴」でしょう。
左腕が義手である元騎手の探偵シッド・ハレーは、昔なじみの厩舎に調査を依頼された。その後、かつての妻が被害を受けた詐欺事件の調査などを抱えながら、調査を進めるうちに探偵の仕事をやめようと思うほどの脅迫を受ける。
この表題はなんだかとってもうまいと思う。主人公の弱さと勇気(っていうとなんか陳腐だけれど)がたぶん重要な部分だと思うし、それと周囲に起こる様々な危険にハラハラする。だけれど、おもしろいのはそれだけじゃなくて、主人公と元義父との関係や、もと妻の立ち直りや主人公の分析など、他にも読みどころがたくさんある。そして、最後のシーンはほれぼれするほど格好良くて、やりきれないながらも後味のいい読後感だと思う。
読んだ本1997へ