| 年月日 | 1998年03月02日 |
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| 書店 | 講談社文庫 |
| 著者 | ピーター・エイブラハムズ |
| ジャンル | 小説 |
| 本の出所 | 古本屋で購入 |
taniさんのところのHPで紹介されていて、なんとなく読みたくなっていたら、ちょうど古本屋で見つけたので買ってみました。
無実の罪で投獄され十五年間塀の中で過ごした主人公が、自分の無実を証明しようとした時にまたもや麻薬関係の犯罪に巻き込まれる。過去と現在の出来事がオーバーラップして語られ、象徴的なモチーフとなる老水夫の詩があちこちで引用される。
読後感は不思議に軽いのですが、兄と弟の葛藤や十五年ぶりに外の世界に出た男の悲哀など、サスペンスでありながら盛り込まれたテーマは多く、無常観が漂う雰囲気のいい小説だと思います。とにかく心がどことなく壊れている兄弟の堕落(??)と壊れている二人の関係がシビアで悲しいです。