日陰の女(上・下)







本のデータ
年月日 1998年03月05日
書店 文春文庫
著者 平岩弓枝
ジャンル 小説
本の出所 古本屋で購入






お薦め本占いに入力されていたので、買ってみました。平岩弓枝の現代ものはなぜか好きです。この小説はハッピーエンドじゃないことだけ知っていたので読まなかったんです。

母が2号さんで、姉がバーのママである信子は、その引け目から自分も日陰の女だと思いこむ。それは、医師の資格をとっても変わらない。同僚の岡崎良太と会い、お互いに惹かれ会うが、良太を愛する照奈は信子の周辺を調べ回る。信子には、不動産会社の社長である北村の愛人だったという過去があった。

おもしろいので一気に読んでしまったのだけれど、かなり気分が滅入る小説でした。良太の親友の妹照奈は、ブルボンの封印(上・下)のマノンを馬鹿にして更に強烈に子供っぽくしたような性格でした。一条ゆかりの「砂の城」のミルフィーヌも思い出してしまいました。昔のメロドラマ系少女漫画とかには、控えめな主人公のライバルとしてよく登場するタイプだったと思います。
照奈に対する記述にすごいものがありました。
引用します。「愛のためなら何をしてもいいと思っていた。」
こういう人物の行動に、「そうそう、そうなのよ!」って腹を立ててしまう自分が情けないです。






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