| 年月日 | 1998年03月09日 |
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| 書店 | 河出書房新社 |
| 著者 | 大石 圭 |
| ジャンル | 小説 |
| 本の出所 | 図書館 |
人類の受精卵が育たなくなった近未来を描くSF(だと思う)です。虫が好かないのに借りてしまう大石圭の本です。でも、今まで読んだ中(「いつかあなたは森に帰る」と「履き忘れたもう片方の靴」)に比べると、格段に好みです。今までは、世紀末的発想と、倒錯した性描写しかはっきり読みとれなかったのです(そういう人の本をもう一回読まないですよね)が、今回はそれ以外に何かあると感じました。でも、やっぱり今回も次作を必ず読むぞという感触にはなれなかったです。図書館で見つけたら、一応読んでみるかなあという感触です。
忘れがたい表現に、「子供に未来を責任転嫁する」というのがありました。あと、登場人物の一人であるジュンという少年の発想は好きです。今回の完全に見捨てきれない理由はこの二つです。あと、結末も陳腐だけど好きです。こんな偉そうなことを言っていますが、一番大したことないのは一応自分だとわかってますので、読んであんまり怒らないでいただけると嬉しいです。