| 年月日 | 1998年03月20日 |
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| 書店 | 文芸春秋 |
| 著者 | 藤本ひとみ |
| ジャンル | 小説 |
| 本の出所 | 図書館 |
なんとなく、最近藤本ひとみづいている。原因は今まで彼女の歴史物を避けていたのをやめたからである。きっかけは古本屋の一冊100円セールで買ったブルボンの封印(上・下)というのがせこい私らしい。
フランス革命を背景にした「大修院長ジュスティーヌ」「侯爵夫人ドニッサン」「娼婦ティティーヌ」の三つからなる短篇集である。性と幼児性がテーマにあるという共通点がある。大抵こういう本は、体験談で切実でも「ふうん」と流して読んでしまうが、なんだか一筋縄ではいかない部分があった。たぶん、藤本さんの考え自体が好きなのだと思う。たぶん、私の好みは「娼婦ティティーヌ」だけれど、オカルトチックでダークな色彩の表題作と、凄惨な「公爵夫人ドニッサン」も楽しめたと思う。個人的には絶賛だけれど、あくが強いのであんまり他人様には勧めない。