アンジェロの朝
本のデータ
| 年月日 |
1998年04月9日 |
| 書店 |
PARCO出版 |
| 著者 |
ルキノ・ヴィスコンティ |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
図書館 |
ルキノ・ヴィスコンティの映画を見たことはもちろんありません。映画は好きだけど、ついついまばたきするのを忘れてしまい、目が疲れてしまうのであんまり見ません。なぜ名前を知っていたかというと、新聞(朝日か毎日)の日曜版の名画紹介にヴィスコンティの「ルードヴィヒ〜神々の黄昏〜」なるものがあったんです。ここで、ノイシュバンシュタイン城を建てたルードヴィヒU世にはまって忘れられなくなった訳なんです。一応「ベニスに死す」って映画があることは(見たことないけど)知っていたんですけれど。
大戦前あたりに、文学にはまったヴィスコンティが書いた未完小説です。浪費家の父と貧困のために死にもぐるいで働く母、ミラノに働きに出された兄、腸チフスの後遺症のために家でぶらぶらしているアンジェロの生活が、緻密に描写されています。未完なので、話自体は筋があるのかないのかわかりませんけれど。母とアンジェロの濃密な関係や、彼らの属する階級、アンジェロの父の愛人などの女性の描写は、彼の映画の世界に見事に再現されているそうです。映画を見たことがない私が結構楽しめたので、ヴィスコンティ・ファンには必読かもしれません。
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