光の帝国〜常野物語〜
本のデータ
| 年月日 |
1998年04月14日 |
| 書店 |
集英社 |
| 著者 |
恩田 陸 |
| ジャンル |
ファンタジー |
| 本の出所 |
図書館 |
ちせりんお薦めの一冊です。午前零時で針を止めろの掲示板でも話題になっていたので、今更悔しいけど図書館で借りていました。新たに読みたくないファンタジーというジャンルで、しかも大嫌いな短編集なので、本を開いた瞬間めちゃくちゃ後悔しましたが、読んでみたらおもしろかったです。
常野一族という謎の力を持つ一族に関する短編集です。時代背景は戦中から現代までとファンタジー系では一番嫌いな小説が多いところでもあるし、他人様からのお薦めなのに、つまらなかったらどうしようと、本当に不安でした。謎の力は私の大好きな長岡良子の古代幻想ロマン・シリーズの超常力なるものと定義が似ているいて(どっちが先か何がルーツからはわかりませんけれど)、受け入れやすかたっし、人の心の描写や視点が気に入りました。短篇同士が実は密接な関係にあるのでその謎解き的なところもおもしろいです。特に、「黒い塔」が好きです。難を言えば、「オセロ・ゲーム」と「手紙」はいまいち意味がわかりませんでしたし、「光の帝国」はこれだけで完結だと俗物の私には物足りないです。無理矢理長い物語から切り取ったようなところが、なんだか寂しかったです。
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