| 年月日 | 1998年06月15日 |
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| 書店 | 講談社文庫 |
| 著者 | 藤沢周平 |
| ジャンル | 時代小説 |
| 本の出所 | 購入 |
新井白石を主人公においた時代小説。この時代で一時的に権力を持ち、権力を失った理想の高い男の姿が淡々と語られます。
歴史の授業では、白石の改革は駆け足で通り過ぎてしまった。私自身、理想主義に過ぎて改革は失敗に終わったと学び、そのせいで興味のわかない人物だった。でも、本を読んでみると、土台のしっかりしない権力を手に入れた既に若くはない主人公が奔走する姿に不思議な魅力とスリルがあって、引き込まれた。そして、題名となる「市塵」が出てくる文章は、胸が熱くなった。