静かな木







本のデータ
年月日 1998年07月10日
書店 新潮社
著者 藤沢周平
ジャンル 時代小説短編集
本の出所 借りる






近所の家で、「藤沢周平って本当にいいですよねえ。」と話したら、おじさんが貸してくれました。いやあ、何でもいってみるものですね。

犬好きな岡安家の人々と当主と友人との友情、当主の妹と当主の友人との温かい恋愛感情を描く「岡安家の犬」、隠居の身である男が過去と現在を手にする「静かな木」、体つきは立派だが臆病な男を描く「偉丈夫」の三編からなる短編集。人間の感情の描写が温かくユーモアに満ちていて、心が温かくなります。

「あなたは強い人だから。」という言葉に、時々心が痛む。強くありたいとは思うし、自分が弱い人間だとは思わないけれど、強くありたいから強がり、心が暗闇にならないように懸命に踏みとどまっているのが本音。そう見えないから何とも闘っていないと思うのは絶対に違う。だから、強いと思う人を見ても、そのダンディズムを誉めることはあっても、強い人だからと突き放したりしたくない。柔らかい心で人と接していきたいと思う。この本を読むと、強くあるためのやせ我慢や努力が癒やされ、自分自身のポリシーを貫く力が湧いてくるような気がする。





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