| 年月日 | 1998年07月27日 |
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| 書店 | 集英社 |
| 著者 | 引間 徹 |
| ジャンル | 小説 |
| 本の出所 | 図書館 |
ペンは、あんまり好きではなかったのですが、これならおもしろいのではないかと聞いたような気がするので、借りてみました。
夜のジョギング中に、競歩をする義足の男を見かけた主人公は、その男の存在を気にするようになる。何気なく手に取った「競歩」の雑誌の編集者と男のことで接触を持ってから、男と競歩にのめりこんでいく。
マイナーなスポーツである競歩と、それに取りつかれた男たちというと、なんだかすごく熱血して汗のにおいが漂ってきそうな気がする。しかし、この小説は違う。充分にすばるチックで、登場人物が冷め切った感じの現代っ子で、本来私の嫌いなタイプの小説なのである。しかし、その冷め方の不思議さに惹かれるものを感じる。自分の価値観を守ることと、周囲の人間に関心を持つこと両立させるというのは、そんなにも難しいんだろうかと考えたりもした。