| 年月日 | 1998年08月03日 |
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| 書店 | ハヤカワ文庫 |
| 著者 | ブリジット・オベール |
| ジャンル | ミステリ? |
| 本の出所 | 図書館 |
「鉄の薔薇」が気に入ったので、図書館で見つけて迷わず借りました。まなみさん曰くヨーロッパの香りのする作品とのことですが、そんな感じでした。
恋人と一緒に事故に遭い、目が見えず体が動かせなくなった主人公。散歩に出かけたときに、ヴィルジニーという少女が町で起こっている子供が惨殺される事件のことについて、謎めいたことを話す。事件に興味を持った主人公だが、調べるということはもちろんままならず、自分勝手に周囲の人間が話す打ち明け話やおしゃべりから推理を組み立てていくが、そのうち自分も命を狙われる。
主人公が動けないというのが異色で、それが歯がゆくスリルを味合わせてくれる不思議な小説です。トリックや謎というより、主人公や彼女を取り巻く人間の心理劇が楽しめます。真相がだいたいわかった時点で、私にとっては、ミステリというよりサスペンスに変化して、二重に楽しめました。サスペンス系が好みの方にはお薦めできるかも。