蟻の時代(上・下)
本のデータ
| 年月日 |
1998年08月10日 |
| 書店 |
ライブ出版 |
| 著者 |
ベルナール・ウエルベル |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
図書館 |
蟻(上・下)の続編です。前作の終わり方がなんとなく私には中途半端だったので、図書館に走っていって慌てて借りてきました。
アリの都市ベル・オ・カンでは、女王が死に、シリ・プー・ニこと56号が後を継いだ。シリ・プー・ニは前女王が人間と接触を持ち、地下に住む人間を養っていたことを知る。命を狙われたこともあり、彼女は前女王の意志を継ぐことを拒否し、その反対の道を模索する。それは、人間を全滅させるために昆虫で組織された十字軍を結成することであった。一方人間界では、不可解な殺人事件が起きていた。エドモンの娘は、その謎を解こうとする。
今度は、環境問題やそれに対する倫理観や哲学のようなものが、随所にちりばめられたメッセージ性の強い作品でした。エドモンの娘の人間嫌いが治るくだりなどは、スパイスが効いた感じです。地下から帰らなくなったジョナサンたちのその後や、兵隊蟻103号の思考や知識が豊かになっていく様子、プリンセスだったシリ・プー・ニの女王ぶりなど、前作を読めばこちらを読まずにはいられないことがたくさん書かれています。いかにも続編というのではなくて、どうなったんだという疑問を頭の隅においていくと、読んでいくうちにパズルが解けるという感覚なのは、よくできていると思います。
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