ピピネラ
本のデータ
| 年月日 |
1998年08月11日 |
| 書店 |
講談社 |
| 著者 |
松尾由美 |
| ジャンル |
ミステリ? |
| 本の出所 |
図書館 |
火花さんとこのHPの感想を読んで、読みたくなったら、図書館にでーんとおいてあるではないですか?思わず借りてきてしまいました。
何かのきっかけで、体が縮んだりしてしまうようになってしまったヒロイン。それにも慣れた頃、今度は夫が失踪する。そして、彼女は、夫を捜すために、夫のポケットにあったメモを頼りに旅に出る。メモには地名のほかに、「ピピネラ」と書いてあった。
体が小さくなる現象がどうのというところを読んで、どうしようかと読むのにためらいを感じました。ところが、途中から惹きつけられて夢中になって読んでしまいました。本当は夫のこと、再会した高校時代のクラスメートのこと、高校時代の先生のこと。出会ってきた人のことを、何も知らなかったとヒロインが気づき、そして自分のこともあまり知っていなかったと気づいていく過程で、うんうんと頷いてしまいました。周囲の人との関わりについて考えさせられましたし、ピピネラというモチーフの使い方もうまいと思いました。善悪の枠にはまりにくい主張、結論が曖昧で感性に訴えるところなどが、すごく好みです。
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