恐怖病棟
本のデータ
| 年月日 |
1998年08月21日 |
| 書店 |
読売新聞社 |
| 著者 |
ジャン・F・ルメール |
| ジャンル |
ミステリ |
| 本の出所 |
図書館 |
ベルナール・ウエルベルが、蟻(上・下)と蟻の時代(上・下)のほかに何か書いていないかなあと、図書館のフランス文学の棚で、なんとなく見つけたので借りてみました。
精神病院で夜勤の看護婦が惨殺された。衝動的な行動から、自殺と結論されそうになったが、警察の異端児である刑事はかたくなに他殺の線で捜査する。一方インターンである女医は、殺された看護婦を蘇生しようとしたことから、疑われてしまい、事件に興味を持ち調べ始める。
なんてことない、ハッピーエンドの医学系ミステリでした。読後感は爽やかですし、謎もなかなか解けないし、どんでん返しもあるし、必要十分条件を満たしているけれど、個性という面では物足りない感触でした。けれど、ほぼ母子家庭であるヒロインの女医と娘のサラ、殺された看護婦と実母と、その看護婦に死んだ娘を重ねる婦長など、娘と親の関係が次々に関わってきたり、精神病院が舞台なので心の問題もいろいろクローズアップされるところは、興味深く読めました。
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