サファイアの書
本のデータ
| 年月日 |
1998年08月27日 |
| 書店 |
NHK出版 |
| 著者 |
ジルベール・シヌエ |
| ジャンル |
歴史ミステリ? |
| 本の出所 |
図書館 |
本の装丁や色がやけに気に入ったので、図書館で借りてきました。著者はエジプト人の父とフランス人の母を持ち、三つの宗教に触れて育ったとのことで、その宗教的な背景が色濃く投影された歴史ミステリです。
中世スペイン。カスティリアのイザベルとアラゴンのフェルナンドが結婚し、二人でイベリア半島統一に乗り出した頃のお話。半島統一には宗教的な側面もあり、ユダヤ教徒やイスラム教徒の迫害は激化していた。そんな中処刑されたユダヤ教の織物商アベン・バルエルの残した暗号文と手紙を手にしたユダヤ教徒の老人エズラ、イスラム教徒の中年イブン・サラグ、キリスト教徒の若者バルガスが、暗号を解きつつ「サファイアの書」を求めてスペイン中を旅するというお話。
3人の宗教の違いとジェネレーションギャップによる諍いは、深刻ではあってもコミカルでテンポがいいです。個人的に暗号解読のくだりが理解しにくいこともあり、謎解きの面白みは全く味わえなかったけれど、登場人物のやりとりは主要登場人物以外の人もいろいろな歴史や宗教の背景があり、興味深かったです。
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