| 年月日 | 1998年09月06日 |
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| 書店 | 東京創元社 |
| 著者 | ウンベルト・エーコ |
| ジャンル | 歴史ミステリ? |
| 本の出所 | 図書館 |
歴史ミステリの中では評判も高く、映画化までされた有名な作品だそうです。題名は何度となく耳にしていたのですが、手強そうだと思ったので、ずっと敬遠していました。
中世の修道院を舞台に起きた殺人事件の背景には、キリスト教の教義の理解に関わる事柄と知識欲、権力争い、男色などさまざまな事柄が隠されていた。師であるウイリアム修道士と一緒に事件を解決すべく修道院に滞在したアドソの手記という形で、事件とその背景が語られていく。
歴史物であり、しかも、背景に苦手なキリスト教があるにも関わらず、人間の知識欲とその独占欲、そして自分の意志の通りにならない状況に対する気持ちなど、登場人物の気持ちがリアルでおもしろかったです。キリスト教の教義も解釈の仕方がわかれるとは知っていも、何がどうなのかはあまり考えたことがなかったけれど、それを考えるいい機会ともなりました。結末は圧巻でした。